ライフエッセンスVol.27

~暮らしとおカネのアドバイス~ 髙木恵美子のLifeEssence ライフエッセンス 今回のご相談

オススメの「積立」を教えてください

積立てを始めなくてはと思っていたところ、最近、よく雑誌などで「iDeCo(イデコ)」という広告を見かけるようになりました。ずいぶんお得な制度のようですが、本当にこれでいいの?とも。いろいろな広告が気になり、なかなか積立てを始められません。何で積立てしたらいいのか、選び方などを教えてください。(東海市 Y.T 37歳)

まずは貯蓄の目的や目標額と、必要な時期を考えて

お得な制度なども、積立ての目的に合わないこともある

今年の1月から、個人型確定拠出年金(愛称iDeCoイデコ)に、誰もが加入することができるようになりました。そのため、金融機関のPR合戦に加え、雑誌や新聞での特集も増えています。このiDeCoに限らず、「お得」「今だけのキャンペーン」などといった案内を見ると、つい「申し込まないと損」という気持ちになりますよね。確かに、いま旬のiDeCoやNISAは、貯蓄を効率よく増やすには、活用したい有利な制度といえるでしょう。ですが、申し込みをする前に、必ず考えて欲しいことがあります。そもそも、なぜ、Y.Tさんは貯蓄や運用をする必要があるのでしょうか?



貯蓄の目的は? 目標額と必要な時期を考えることが先決!

定期預金や投資信託など、Y.Tさんが、どんな商品で積立てするのがベストかは、目的や必要になる時期によって変わってきます。たとえば、子どもの教育費、老後の年金の不足分、また、車の買い替えや、家のメンテナンス費用など、積立ての目的はいろいろですね。2~3年後に必要なものもあれば、30年先までじっくり運用できるものもあります。いくら有利でも、iDeCoのように60歳まで引出せない口座は、教育資金の積立てなどには向きませんよね。また、運用のリスク、つまりいくらまでなら積立てが減っても許容できるかを考えてからでなければ、積立てする商品も決められません。目的によっては、銀行の積立てが向く場合もあり、必ずしも運用が必要ともいえないのです。


積立ては目的別に 目標額に達する積立方法を選ぼう

一方で、毎月積立てに回せる額だけでは、目標額に達しない場合、ある程度のリスクを取って運用することも考えなくてはいけません。たとえば、40歳の人が60歳までに2,000万円貯めようと思えば、月々約8万円ずつ積立てをする必要がありますが、仮に3%で運用すれば6万円、5%なら5万円の積立額で済みます。また、まとめて積立てするのではなく、目的別に預け先を分けることが大事。目的が決まれば、取れるリスクや、利用できる制度もおのずと決まってきます。それぞれの目標額と期間を決め、毎月いくら積み立てればよいか計算してみましょう。「積立てシミュレーション」などのワードで検索すると、必要な利回りが試算できるサイトもありますよ。積立てを始めるとき、ここまでの作業がいちばん肝心なのです。


プロフィール

FP事務所 ラパン 代表 髙木 惠美子

FP事務所 ラパン 代表 髙木 惠美子

ファイナンシャルプランナー(AFP)
モーゲージプランナー(CMP)
貸金業務取扱主任者

■FP事務所 ラパン業務内容

家計全般のマネー相談業務&実行サポート セミナー・相談会・執筆 など
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●相続や贈与の準備はどうしたらよいか
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■FP事務所ラパン

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