ライフエッセンスVol.22

将来、年金だけでは不安。年金にプラスできるよい積立はありますか?
老後破綻のニュースを見るたび、「年金だけでは暮らせないのでは」と不安になります。保険会社の個人年金などの他に、何か活用できるものがあったら教えてください。(大府市 S.O 38歳)
年金は3階建て構造。2階、3階が無い人にも可能な「自分年金」という方法も。
まずは、年金のしくみをおさらいしましょう
日本の年金制度は、よく家に例えて「3階建て」と言われていますね。家の土台にあたる1階部分は「国民年金」で、20歳から60歳まで加入した人で、支給額は1カ月約6.5万円。2階部分は「厚生年金」で会社員、公務員のみ加入できます。加入期間の平均報酬額によって受け取れる額は人それぞれ。厚生労働省によると、夫婦2人分の「国民年金(基礎年金)」を含んだ標準的な年金額は約22万円(平成27年度)だそうです。3階部分は、会社独自の「企業年金」や、公務員の「年金払い退職給付」ですが、加入できる人はかなり限られます。とはいえ2階部分や3階部分がない人も、「自分年金づくり」を始めれば大丈夫!いろいろあるので、今回はそのひとつをご紹介します。
自分で増やせる年金「個人型確定拠出年金」ってどんなもの?
「個人型確定拠出年金」とは、自分で月々の掛け金を拠出(積立て)、あらかじめ用意された金融商品で運用して、将来の年金を増やすものです。3つの大きな節税メリットがあり、1つは、積立額が全額所得控除の対象になること。例えば年に24万円(月々2万円)積み立てた場合、所得税率10%の人なら、住民税も合わせ、年間4.8万円も税金が減ります。これだけで、年利20%の利息がついたと同じ効果といえます。2つ目は運用益にも税金が掛からないこと。3つ目は、年金として受け取るときも、「退職所得控除」「公的年金等控除」の対象になることです。反対に、原則60歳まで引き出せないことや、受取り額が運用次第で変わることには注意しておきましょう。
「加入したい!」申し込みはどうしたらいい?
現在、「個人型確定拠出年金」に加入できるのは、自営業者や勤め先に企業年金制度などがない会社員です。ですが、2017年から公務員や専業主婦なども加入できる予定です。申し込みは、取扱いのある銀行や証券会社でできますが、金融商品の品ぞろえ、加入時や運用中にかかるコストなどはまちまちです。コストは運用の成果にも影響するので、よく比較して選んでくださいね。申し込みが完了したら、自分年金の目標額に応じ、積立てする商品を選びます。これでいよいよ積立てスタートですね。S.Oさんも、思いついた今がよいタイミング、あと回しにせず検討しましょう。自分年金を増やすためには、ちょっとの勉強を惜しまず、経済にも興味を持ってみてくださいね!
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FP事務所 ラパン 代表 髙木 惠美子
ファイナンシャルプランナー(AFP)モーゲージプランナー(CMP)
貸金業務取扱主任者
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