ライフエッセンスVol.19

~暮らしとおカネのアドバイス~ 髙木恵美子のLifeEssence ライフエッセンス 今回のご相談

「ジュニアNISA」について教えてもらえますか。

最近、「ジュニアNISA」というチラシをよく見ます。教育資金を貯めるのによいとあり、気になっていますが、用語が難しくいまひとつわかりません。毎月の家計も大変なので、始めてみても大丈夫か知りたいです。 (知多市 Y.H 35歳)

リスクはありますが、教育資金を効率的に 増やすには有効な手段のひとつです。

ジュニアNISAって、どんなもの?

2016年から「ジュニアNISA(未成年者向け少額投資非課税制度)」がスタートします。親や祖父母が子や孫名義の口座を作り、株式や投資信託で運用した場合、運用益が非課税になる制度です。たとえば運用益が10万円だった場合、通常の課税口座だと2万円(20%)の税金がかかりますが、「ジュニアNISA」なら10万円全額を受け取ることができます。食料品の値上げなど家計の支出が増える中、こうした制度なども上手に利用し、家計をカバーしていきたいですね。ただし、年間に投資できる上限金額は80万円で、非課税期間は最長5年間。口座開設したあとは金融機関の変更はできません。手数料などを比較して申し込みましょう。


どんなふうに活用したらいい? 注意点は?

「ジュニアNISA」口座は、子どもの教育資金づくりに向いています。学資保険や銀行積立は手堅い方法ですが、将来の受取額は積立てた額とほぼ同じです。毎月捻出できる積立額では目標額に届かないという人は、リスクを抑えながら増やすことも必要です。たとえば、毎月1万円を15年間積立てる場合、3%の目標で運用すれば、積立てた180万円はおよそ223万円になります。月々6万円程度までの積立てなら、税金はかかりません。効率よく増やす方法として検討してみてもよいですね。ただし、元本割れのリスクもあります。分散や長期投資など、投資の基本を理解して始めましょう。また、18歳まで払い出しができない点にも注意しておきましょう。


祖父母にとってもうれしい、そのワケは?

「ジュニアNISA」は、祖父母世代の人にもちょっと注目を集めています。年間に投資できる上限は80万円ですから、孫名義で目いっぱい投資しても、贈与税非課税の基礎控除110万円の範囲内です。自分の相続財産も減らせるうえ、もらった孫も運用益に税金がかからないので、どちらにとってもうれしいプレゼントになり得ますね。「教育資金贈与信託」といった、孫1人当たり1500万円まで非課税になる制度も人気を呼んでいますが、大きく違う点はその使い道。「ジュニアNISA」なら、教育費関連に限定されず資金を何にでも使えるのがメリットです。投資は「少額でやって慣れる」が近道です。勉強のきっかけに利用するのもよいですね。


プロフィール

FP事務所 ラパン 代表 髙木 惠美子

FP事務所 ラパン 代表 髙木 惠美子

ファイナンシャルプランナー(AFP)
モーゲージプランナー(CMP)
貸金業務取扱主任者

■FP事務所 ラパン業務内容

家計全般のマネー相談業務&実行サポート セミナー・相談会・執筆 など
~こんな相談ができます(一例)~
●家計管理はどのようにしたらよいか
●将来のお金のことが心配
●マイホーム予算やローン選びのことを知りたい
●入ってる保険の内容がよくわからない
●こどもの教育費はどう準備したらよいか
●相続や贈与の準備はどうしたらよいか
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TEL:0569-58-0128
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■FP事務所ラパン

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